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失敗しないスーツの選び方2015(体型編)

最終更新日:2022.03.31

これからスーツを買おうと思うんだけど、そんなに知識も無いし、店員さんに言われるまま買ってしまいそう・・・とか、以前買ったスーツが結局しっくりこなかった。何でだろう・・・という貴男。

「スーツの選び方」「買い方」みたいな話はいろんなところで見ますが、ここでは、ジャストサイズにこだわるエレカジ流の「体型からの選び方」のヒントをお伝えします。

体型にあったスーツの選び方

さて、あなたはY体・A体・AB体のどれでしょうか?

カジュアルウェアではふつうS、M、Lとか、ショップ独自のサイズ表記とかが多いですが、スーツでは上記のような体型表記があります。

これ、何が基準になっているかというと、ちゃんとJIS規格で「成人男子用衣料のサイズ」という項目があるんですね(JIS L4004)。そのなかで、フィット性を必要とする背広服などのサイズ表示として、以下のような区分があります。

体型意味
J体型チェストとウエストの寸法差が20cmの人の体型
JY体型チェストとウエストの寸法差が18cmの人の体型
Y体型チェストとウエストの寸法差が16cmの人の体型
YA体型チェストとウエストの寸法差が14cmの人の体型
A体型チェストとウエストの寸法差が12cmの人の体型
AB体型チェストとウエストの寸法差が10cmの人の体型
B体型チェストとウエストの寸法差が8cmの人の体型
BB体型チェストとウエストの寸法差が6cmの人の体型
BE体型チェストとウエストの寸法差が4cmの人の体型
B体型チェストとウエストの寸法差がない人の体型

要は、チェスト(胸囲)とウエストとの寸法差、つまり身体のくびれ具合が基準です。この中から、自分に合ったものを着ると、上半身にピッタリくるスーツ(ジャケット)が選べるわけです。

(このあたりの規格に興味がある方は、カケンのサイトを参照してください。JIS本家のサイトは非常に使いにくいので(^_^;)

実際には、店頭に並んでいるスーツがこの全部の体型をカバーしていることはなく、「Y」「A」「AB」のそれぞれで標準的な(=数が売れる)ものだけ並んでいる、ということが多いはずです。

その場合は、いくつか試着して、各パーツにちょっとした過不足があるくらいの1点を選び、細かいところはお直しで対応する形になります(エレカジではお直しを積極的にオススメしてます)。

事例を見てみましょう。

ふだんA体を選んでいる方に、ためしにY体を着ていただくと・・・

スーツの選び方2015_01

いかがでしょうか? 腕とボディー部分に隙間ができることで、胸板は厚く、お腹は凹んで見えますよね。

このように、単純に「体型に合わせて買う」だけではなく、「体型補正として絞り目のスーツを買う(スーツに体型を合わせる)」のも、必要なテクニックのひとつです。

体型補正としてのスリーピース

ベストが付いたスーツスタイルを「スリーピース(三つ揃い)」といいます。室内でジャケットを脱いでも、ベストが体表を覆っているので、下着としてのワイシャツを露出しない、紳士の着こなしです。

ベストがあることで、お腹周りの気になる肉付きも(限界はありますが)うまく消すことができたりします。

あと、中でもおすすめなのは、写真のようにベストだけ変えるスタイルです。

スーツの選び方2015_02

柄のついたベストや光沢のある生地をセレクトすれば、Vゾーンにアクセントを出すことができますよ。

なで肩対策としてのブリティッシュ

こちらはブリティッシュスタイルという英国風スーツを意識したシルエットになっています。

スーツの選び方2015_03

しっかりした肩パットが入っているので、日本人に多いなで肩の対策になります。

ちなみにこちらの写真は、お直し前なので、若干袖丈が長くなっています。袖の長さは、親指を伸ばして腕をまっすぐ下ろした状態で、親指の爪から10~11センチ程度、シャツが1cm〜1.5cmぐらい覗く丈にすると見栄えも良いでしょう。

もうちょっと細かいポイントは・・・

このように、「着心地」だけではなく、自分のサイズと見た目のシルエットまで意識することで、あなたのスーツスタイルは大幅にグレードアップします。しかし、気にしなければいけないポイントはまだまだあります。

たとえば、たいていの男性は、自分の現在の胸囲・ウエストのサイズをよく知らないということがあります。

大人になると身長はそうそう変わりませんし、体重はなにかと測る機会が多いものですが、ウエストとか胸囲ってめったに計測しませんよね? でも、ちょっと食べ過ぎると、横幅のサイズってすぐ増えちゃいますよね(^_^;

なので、スーツ屋さんに行っても、シルエットのことに意識が向く前に、ボタンが締まるかどうか、みたいな基準で選んでしまいがちなわけです。

あと、「ウエスト・胸囲」の他にも、アームホール、袖丈、裾の長さ、ドロップ寸など、フィットに関する留意点が多すぎて、結局よくわからなくなってしまう、ということ。

これに関しては、やはり信頼のおけるアドバイザーがほしいところですね。もちろん、店員さんに都度採寸してもらって、いい感じに選んでもらえればいいんですが、そこまで店員さんとの人間関係ができていない場合は、パーソナルスタイリストと相談しながら、第三者の視点で選んでもらうことをオススメします。

【この記事は、エレカジのパーソナルスタイリスト養成講座卒業生の柏木恵介が書きました!】

 

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