夏場のドレスシャツの活用法
暑い夏でも、平日・休日問わず、ドレスシャツ(前開き&襟つきのシャツ)を着ることは多いですよね。
ふだんのスーツ用に買ったワイシャツを、カジュアルで着てみたら、ふだん着ているシンプルなデザインのシャツなのに、なんかしっくりこない・・・みたいなことってありませんか? 今回は、シャツがアウターとなる夏、シャツの基本的な選び方について考えてみましょう。
3種類のサマーシャツ
活動シーン(TPO)によって、その用途は3種類に分かれます。
・カジュアルシャツ(シティー仕様)
・カジュアルシャツ(リゾート仕様)
・クールビズシャツ(ビジネス仕様)
では、それぞれの特徴を見ていきましょう。
カジュアルシャツ(シティー仕様)
生地は綿(コットン)100%が中心。あとでご紹介するリゾート仕様のカジュアルシャツと比べて、ぶっちゃけ暑いです。
画像では、ボタンを留めて、上からジャケットを着ていますが、夏に着るコットンシャツは、ボタン全開でアウターとして着こなすケースが多いでしょう。
暑さをガマンしてまで夏にコットンシャツを着るメリットといえば、リゾートシャツに比べて、カジュアル過ぎないということでしょうね。
カジュアルシャツ(リゾート仕様)
生地は麻(リネン)100%で、シティー仕様のシャツと比べると断然涼しいです。
涼しさという実用性に加え、ホントにリゾート感を出すなら、ショートパンツと組み合わせて着こなす感じでしょうか。 また、開放感がある白パンツと合わせても素敵ですね。
クールビズのシャツ(ビジネス仕様)
ビジネス仕様のクールビズシャツでは、綿100%のタイプのみならず、綿と麻の混紡タイプがけっこう出回っています。
下の画像は、綿100%で織られた一般的なクールビズシャツです。
ちなみに、このシャツはイタリアンカラーと呼ばれる襟型で、第一ボタンが付いていません。また、襟が高いので、ネクタイを締めるとアンバランスになってしまうのでご注意。
一方、こちらは綿と麻の混紡タイプのクールビズシャツです。麻がミックスされることで、生地が霜降りになって独特の質感が出ますよね。
写真は半袖シャツなのでエレガントさには欠けますが、綿麻混紡の長袖シャツは、実用性としても、オシャレ度としてもクールビズに向いていると感じています。
リゾートシャツのタウン化
カジュアルシャツを、タウン仕様・リゾート仕様と2種類に分けて説明しましたが、実は、使い分けの境界線は曖昧です。
2011年の震災以降、節電モードと相まってファッションシーンでは、リゾートカジュアルが流行&定番化していったため、街で着る麻シャツもそれなりに評価される時代になったのです。
クールビズシャツをカジュアルで活用する
麻混紡のクールビズシャツは、素材だけを考えれば、ビジネスとカジュアルの境界線上にあると言えます。ということは、カジュアルで着ても成立するのでは、と思いますよね?
実際、綿麻混紡のタイプのビジネスクールビズシャツを、「お直ししてカジュアルに変身させる」ことは可能です。
長すぎるビジネスシャツの着丈を3cmほど短くすると、画像のような着丈になります。(スーツセレクトで購入した麻混紡の7分袖のクールビズシャツ)
平日は、グレー色のビジネスパンツに、このシャツの裾をインして仕事に行っていましたが、休日はシャツの裾を画像のように出し、ショートパンツに合わせるコーディネートもできるのです。
お直し代2,500円程度で、こんな活用もできるというアイデアでした。
【この記事は、エレカジのパーソナルスタイリスト養成講座卒業生の藤田治郎が書きました!】