新感覚!女性が思わず反応するファッション小物PENONの挿しどころ
あなたはキメ小物派?orヌケ小物派?
男性目線のファッション小物といえば、ビジネスならばカフリンクスやネクタイピンを連想しますし、カジュアルならば、バングルやネックレスが一般的ですよね。印象をカッコよく決めるうえで効果を発揮するこれらの小物を「キメ小物」と私は呼んでいます。
一方女性が思わず、カワイイと反応する小物を「ヌケ小物」と呼んでいます。ちなみにヌケは、「ヌケ感を演出する」という意味です。キメとヌケ、このバランスがコーディネートの出来栄えを左右します。両者の違いは、カッコよさの追求とカワイイさの追求、どちらも正解ですが、目的によってチョイスは変わります。
池袋LOFTで発見したPENONの「MEGANE PEN」は、そういう意味で、女性が思わずツッコミを入れたくなるヌケ小物。のべ4802人の買い物に同行してきたエレカジ代表であるスタイリスト森井が、テレワークなどで会話が生まれやすくなるファッション小物についてお伝えします。
カジュアル以上、スーツ未満の汎用性小物とは?
男性が着けるヌケ小物といえば、ジャケットの胸元や襟の穴に挿すラペルピンが有名です。イタリアのジャケットブランド「ラルディーニ」によって有名になったブートニエールは、花をかたどった小物で、ジャケットの付属品としてセットで売られています。
名だたるセレクトショップや百貨店で見かけるラルディーニのジャケットは、10万円程度の予算が必要なのでクライアントを選びます。そこで私は、ボタンの卸問屋に発注して、エレカジを通じ、単品で購入できるブートニエールを作ってきました。
- 「森井さん、想像以上に女性から褒められます!」(38歳 金融)
- 「『それカワイイ!』と言われたのですが、リアクションに困ります」(44歳 教員)
数多くのクライアントから、こんな声をいただきました。反響の秘密は、カジュアル以上、スーツ未満の汎用性も関係しています。カッチリしたお堅いスーツにはアンバランスですが、カーディガンなどのリラクシーな恰好からジャケットスタイルまで幅広く付けられます。
そんなヌケ小物を数々研究してきた私がたどり着いたモチーフが「花」と「メガネ」です。なぜ人は、これらの小物に反応するのでしょうか。
小物と生地のカラーコーディネート論
日常にありふれた分かりやすいモチーフ、そして思わず手に取りたくカワイイさを両立することで、女性が思わずツッコミを入れたくなる「隙」をつくり出します。実はヌケ感のファッション小物を付ける目的は、会話を生みだすためだったのです。
とは言っても、小物と生地のカラーコーディネートがおかしければ、違和感を拭えません。そこで私が大切にしているポイントは、服の生地に合わせた色選びです。
たとえば、グレー系のジャケットは落ち着いた印象になりがち。そこで、引き締め効果を期待できる黒を選びます。特に、PENONのMEGANEPENは光沢感があるため、同系色ながらもアクセントとして際立ちます。
一方、定番の紺ジャケットならばブルーを選びます。紺とブルーは親戚みたいなものですから、よく合いますね。画面越しのオンライン会議の場合、これくらい主張することで伝わります。もちろん紺ジャケットに黒で目立たせなくするのもひとつですが、服装がシンプルなので違和感はありません。
だいぶリーズナブル1,200円の衝撃
在宅勤務とオフィス勤務が混在するニューノーマルにおいて、季節を問わずノーネクタイのビジネスマンが増えてきました。ただスーツにネクタイを締めている方が着こなしは簡単です。というのもビジカジ全盛時代は、意図せず「手抜きに見られる」懸念があります。
肌寒くなってきたこれからの時期、ジャケットでキメを演出し、ネクタイを外すことでヌケ感を出すことは定石かもしれません。とはいえ単純にネクタイを外しただけでは、手抜きに見えるのではないでしょうか。
そこでヌケ感の演出として、ファッション小物の要素を加味したボールペンを胸元に挿すことで、女性から「カワイイ!それ何ですか?」という反響を得てみてはいかがでしょうか。
お堅いスーツ姿にはカジュアルすぎますが、ノーネクタイのジャケット姿に程よいアクセントになります。ヌケという言葉からアイテムを間引くことを連想しがちですが、「脱力系の小物を足す」という発想で、新しいビジカジ様式を楽しみましょう。