服装が中2のオジさんってどうなの?
「少年の心を忘れない男性が好き・・」はよく聞く表現ですが、「見た目が少年のまま」な人は好かれるのか?嫌われるのか?
服のコンサルタント森井良行と、エレカジ認定スタイリストの河野恵が、女子目線で男性のどんな姿が「痛い」のか、そして「痛い」と言われないための着こなしについて語ります。
今回のテーマ:まるで中学生
チェックシャツとウォレットチェーン
つい最近、友人(25歳)の彼との写メを見せてもらったのですが、その彼のファッションがまさに中学生でした。
大きめの英字プリントTシャツにチェックのシャツを羽織って、ジーパンのポケットから財布のチェーンが出ていました。
友人もファッションがダサすぎるから注意してはいるけど、彼曰く、童顔だからこんな服しか似合わないとのこと…。
いくら童顔でも30代は中学生には見えませんし、はっきり言って痛いです。
ファッションを除けばいい人と友人は言っていましたが、やはり年相応の服装は大切だと実感しました。
(Y.Iさん 女性 26歳)
illustration by みやもとゆうこ
どこが「痛い」のか
河野:財布のチェーンって何なんですか?
編集:これきっとあれですよね。懐中時計のチェーンのようなイメージで、財布にチェーンがついているという、中2男子的なあれ。
森井:財布を落とさないっていう意味も無くはないですが、それより男子には「チェーン=かっこいい」という感覚があるんですよ。金具がジャラジャラしてると武器っぽい雰囲気もありますしね。
河野:まさに中学生っぽい。
森井:中学生なら、チェーンに憧れるのもいいですが、30-40代でこれは痛いですねえ。
河野:「オレは童顔だから若いアイテムが似合う」って自分で言っちゃう主張も痛いし、そうだとしても自分の中学時代の感覚を、30代のいま表現しちゃってるのがズレてますね。
編集:「チェックのシャツ羽織って」って、たぶん80年代の子供ですよ。もしくは90年代後半のアキバな感じ。
河野:年代に加えて時代感も出ちゃいますよね。見た目に。
エレカジ流の解決策
森井:「童顔なんで」って、これはよくある言い訳なんですけど、実際には「幼く見られてる」だし、ある意味「舐められてる」なんですよ。その上こういう中学っぽい服装だったら、なおさら軽く見られますよ。
こういう人ほど、ちゃんとしたエレガントな服を着こなせるようになれば、ぐっと男があがるんですけどね。ちょっと顔が出しにくいんで事例では紹介できないですが、買い物同行に来ていただければ、童顔のあなたでもうまくバランスの取れるエレガントな着こなしをご提案しますよ。
2022年アップデート
格好つけてるつもりのチェーンを、大人になってやってたら痛いよね、というのは上の記事の通りなんですが、いまでもウォレットチェーン使いたい人というのは、おそらくホントにセキュリティ上の理由でそうしてるんだと思うんですよね。
だとすれば、2022年のエレカジでは、そのチェーンができるだけ目立たない着こなし、アイテム(革紐のものとか、目立ちにくいもの)をご提案したいです。
たとえばこんな着こなし。
ダブルのカーディガンジャケットに黒のアンクルパンツ。現代のエレガントカジュアルをちゃんとおさえておいて、チェーンの色をパンツの色に合わせれば、色で目立たなくなるのに加え、上着の裾が被さるところもあって存在感を消していくことができます。
みなさんそれぞれに、このアイテムだけは外せないっていう事情があったりしますよね。それを活かすべきか隠すべきかはスタイリングの方向性だけでなく、その人のキャラクター・体型などによって変わります。一般論じゃなくて、自分だけのスタイルを追求したいというあなたは、ぜひエレカジの買い物同行にお越しください。(買い物同行ってなに?というかたは「はじめての方へ」をご覧ください)