似合う服なら、いつも同じでOK?
出会いのチャンスに備えた勝負服、その次のデートに着ていくのはあり?なし?どっち?
森井良行と、エレカジ認定スタイリストの河野恵が、女子目線で男性のどんな姿が「痛い」のか、そして「痛い」と言われないための着こなしについて語ります。
今回のテーマ:似合う服なら、いつも同じでOK?
1着しか持ってないの?
5月ごろ、出会いのパーティーに参加したときに知り合った男性のことです。
その人はトレーナー(スウェット)にジーパン、みたいなスポーティな恰好でした。
見た目は決してヘンという訳ではなく、ごく普通だという印象でした。
その後、その人と改めて2人で会うことになったのですが、そのとき現れた彼は、先日のパーティーの時と全く同じ格好だったんです。
別にヘンな格好ではないし、お気に入りの服なのかなと思うようにしましたが、「どうなのかなー・・・」と思わずにはいられませんでした。
(M.Nさん 女性 36歳)
illustration by みやもとゆうこ
どこが「痛い」のか
森井:そもそも、「前回と同じ服」というだけでなんか変な感じはしますよね。
河野:そうですね。会った瞬間「あ、いっしょだ」というのは思いますね。
森井:女性はそういうの一瞬でわかりますよね。
河野:で、「あれ、その服しかないのかな・・・」と思います。
森井:それって、女子的にはどうなんです? それでもアリなのかどうか。
河野:うーん・・・なんというか、「今回も、前回と同じように気合いを入れてくれたんだ」という嬉しさもある一方で、「この後も、この服ばっかりなの?」という気になりますね。不安にもなります。
森井:不安というのは・・・不潔感があるとか?
河野:それもありますね。あと、人との付き合いに慣れてない感じがするんですよね。
森井:慣れてない?
河野:世間的な経験がない、何も知らない感じ。相手の状況がどうであってもワンパターンの対応しかできないような。当然、デートスポットもワンパターンで、デートに誘われても、リードしてもらえないんじゃないか、みたいな想像をしますね。
エレカジ流の解決策
森井:モテ戦略的にも「出会いの次(2回目の対面)」って大事なんですよね。初対面で与えた印象とちょっと違う一面を演出できると、「そのまた次」につながりますから。
河野:いい意味で、ちょっと裏切ってもらえるとうれしいかも。
森井:それです。「チャラい感じかと思ったら、意外と仕事出来る人かも」みたいなね(笑)
なので、買い物同行なんかも、ホントはまとめて2回受けるべきなんです。「出会い用」と「2回目用」。そうすると、2パターンの服でも、上下を組み合わせれば4通りのバリエーションが出せるじゃないですか。
河野:効率がいいですね(笑)
森井:4通り全部が成立しない場合もありますけど、季節が変わらないうちに、何回か堂々と会える服が揃うわけです。それだけ会ってたら、付き合うかどうか決められますよね。
バラバラに2回ではなく、最初から2コマ分受けていただければ、組み合わせる前提で揃えられるのでさらに効率的です。
例としては、まずライダーズでワルっぽく揃えておいて、
もう1パターンで誠実さを見せる、みたいなもの。出会いのシチュエーションに合わせて、順番を逆にしてもいいです。
あとは、1コマ目で選んだ服の色を拾って、
2コマ目の別のアイテム(この場合は靴)に活かす、みたいな感じです。実際には、みっちりヒアリング&リサーチの上でその人にあわせたバリエーションを提案しますので、安心して2コマ分申し込んでください。
2022年アップデート
その後エレカジの料金体系も変わりましたが、各プランの2回分のご予算を用意いただいた上で、その旨を買い物同行サービスにお申し込みの際にお伝えいただければ、一気に複数パターン揃えることは可能です。
最近の具体的な事例をご紹介しましょう。
まず、同じアウター(クリーム色のコート)で、インナーとパンツを変えた別パターンの着こなし。
初回デートはこちらで上品なシンプルさを見せて・・・
2回目デートはこちらで彩りと遊び心を見せる、とか。
もしくは、インナーをそのまま、アウターをダウンに替えてよりカジュアルに寄せるとか。
続いて、こちらのネイビーのジャケットを活かしてみましょう。
初回は下半身をスラックスにして、あまり崩しすぎず、丸首のインナーで、人当たりの柔らかさを演出します。
2回目は、下半身をデニムにして普段着っぽさを出しつつ、上半身は襟付きのシャツにすることでカジュアル過ぎない上品さを出します。このくらいのエレガントさが2022年のいいバランスです。
そんなこんなで有効性の高い2コマ同行、買い物同行の申込みの際に「2コマ希望です」と添えていただければと思います。